土木災害探偵。

拙著の紹介と土木をテーマとするブログです。天災人災マッドフラッドそして政災。事実を保証するものではなくエンタメ路線とかも入っています。

水害はその水の受けと排水のバランスは崩壊したとき生じる。関東平野は水害は少ないわけ!?

日本は殆ど山岳部を多くするようだ。およその部分を覆っているし山の中腹部より海を見下ろせる場所も多い。そして多いのはそのような中腹部の造成地だ。どのような意味か。平地の比較的少ない日本は山岳部に造成して集落を形成しなくてはならないのだ。そしてだ。そのようなことは昔からやっていた。もう一方。少ない平地はおよそ海岸沿いに集落を見受ける。下流程川は被害を受けるのはそのような排水の先端にあるからだ。後ろはもう山岳部は控えている。山と言うのは別の見方をすると雨と水を受け取り海岸へ流出させる受け皿そして排水路と言える。山岳部は多い程そのような水の流出は激しくなる。山間部の谷側はそのような働きをする。許容流出量はもう決められている。一時間にどのくらい流出させていいかはもう前もってわかり得ていてそれを大幅に越えると水害となる。中腹部は水の受け皿と言っていい。しかもその一部は地下へ浸透するところとなる。逆にそのような地下水位は上昇すると浸透は難を要するから表面を流れるところとなる。許容流出量は大幅に越えて谷川の水位は上昇して水害となる。言ってしまうなら地下水位の上昇によって水害は生じるところとなる。受けと排水のバランスは保てないときに洪水は生じて中腹部の造成地も地下水の上昇によって接合部は脆くなって滑って崩れる。現代ではそのような場所に造成するときステージング言うなれば段差を設けて盛り土の接合を良くして崩壊を防いでいる。昔はそのような段差を設けていたか不明だ。以上は言うまでもなく地下水位の上昇によって生じる。渇水の時期の多いとき水害は少ないのはそのような理由だ。水のその貯蔵容量によって左右される。よって降雨時期は続くと水害となる。下流に行く程ひどい状態となる。


関東平野は比較的洪水は少ない理由は地下水位は低いからと言える。山の麓は地下水は斜面を伝い降下する。だから豪雨は続くと元々地下水位は高いからすぐに洪水となる。平野部は言うまでもなく地下水は山から殆ど降下しないうえでいつもその地下水位はフラットの状態だ。よって少しくらい豪雨は続いてもなかなか水害にまで行かないものと言っていい。あるとするなら河川の洪水くらいだろう。よって関東平野に住んでいると殆ど災害にあうことはない。海岸部へ行くと再度地下水位は高くなるけど表面を通って海岸に流れ込んでしまうから洪水となるようなことはない。熊本県そして秋田県の山間部の川はすぐに洪水となるのは地形を見るとすぐ分かる。地下水位は高く更に尾根線は谷川に向かい伸びているから地面にその水は浸透するようなことなくまっすぐに川に行き水位は上昇するような状態だ。言っとくけど平野の水田は表面に水を張っているだけで地下は殆どシルト層となり地下水は更に下となっている。よって少しくらい雨は続いても洪水となることはないものだ。よって洪水を防ぐには地下水位を下げるような処置をすればいい。理屈は難しくないけど実際やるのは殆ど難を要する。山間部のその水害処置は規模は大きく広範囲なところと言っていい。